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kaneda*mokko

2008.01.15 無意識をかたちに

Hさんの依頼でプランニング中なのが、リビングの壁面収納とこども部屋の本棚。
それと変わっているのが「コート掛け」。
新築中の新居にお伺いして、最初のご希望など伺った最後に
「玄関にコート掛けが欲しいんですけど、落合さんのセンスで何か考えてくださいよ。」
と言われました。
なかなか面白い機会を頂きました。
コート掛けなら、金物メーカやそれこそホームセンターなどで沢山あるし
服を掛ける、という単一の機能だけなので、乱暴な言い方かもしれないけれどなんでもいいと思うんです。
でも、普通コート掛けは壁付ならプレートにフックが3つか4つ付いている程度。
コート掛けはフックが付いるのが一般的です。
どれも判を押したようなかたちが一般的です。
これって一種のサインだと思うんです。「THEコート掛け」ていう。
いかにも「ここに服を掛けてください。」という感じ。
こういうモノをデザインする人の意図的というか恣意的な感じを打ち消していって
もっと使う人の行為の中にモノが消えていくような、目立たないような
そんなモノが出来ないかなぁ、と最近思います。
あるいは空間に溶け込む・馴染む、そんな感じに。
こういうのは、普段作っている大きな家具や建具では要求される機能が多いので
なかなか難しいんですが、小さいものならもっと素直に出来そうな気がします。
ぱっと見は何に使うのか分からないけれど、無意識に服を引っ掛けている、みたいな。
板一枚壁に付いている、というのでもいいと思うんです。
無意識の行為をかたちにしたい、と思いますが
はたして実現できるでしょうか。
>ochi


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