2010.06.28 リペアから見えてくること
現在ジュエリー工房さんに納めるアンティークのドアを修理中です。
支給されたドアですが、これは相当年代物ですねぇ。
ガラスは割れているし、何層にもペンキが塗られた跡があります。
ステンドグラスに入れ替えるので、額の押縁を外していると
当時の補修跡なんかにも出会うのです。
押縁の形状が違うし、そもそも樹種が違う。今直しているのはチークの様ですね。
リペアは、ひたすら地道な作業ですが時々こういうのに出会うと
これはこれでなかなか面白いんですね。
但しリペアは手間が掛かるので、だいたい赤字です。
頻繁に手がける訳にも行きません。
それでも手掛けるのは、昔の異国の職人さんの考え方や当時の主流の組み方
なんかが、作業を続けているとなんとなく伝わってくる感じがするのです。
なんかこう使われていた時代の風景みたいなものが見えるっていうか。
だいたいこんな時の僕は独り言をブツブツ呟いています。
「ああ〜ここは住んでいた人が直したあとだなぁ、へぇ〜こういう風に納めていたのか・・・。
ん〜、独り暮らしのおじいさんの家にあったのかなぁ・・・名前は・・・ペーターじいさんがいいなぁ・・・。」
ガラスまでペンキを塗ったところから察するに、結構「適当」な性格のお爺さんだ。
(勝手にお爺さんに決めてるし。)
自分では面白いですが、傍目には結構危ない人です。(笑)
>ochi
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