Ｔさんは音楽が大好きです。それもいろいろな楽曲をミックスするのが。そう、今回はＤＪコーナーを製作しました。限られたスペースで様々な機械とソフトを収納しなければいけません。

ミキサー x１台、ターンテーブル x２台、CDJ x２台、スピーカー x１組、レコード、ＣＤ

ざっとこれくらい。これだけ機械があると、配線も相当な本数になってきます。みんなミキサーに繋がるのですから。さて、どうしましょう。
そこで、壁との隙間を作たり、タイル貼りのキャビネット内の空洞を利用したりして、配線が隠せる様に設計しました。もちろん天板には通線孔も複数開いていますし、コンセントも３口を２個つけました。実に複雑に出来てますねぇ。

素材は機能性優先でメラミン化粧板ですが、腰部には窯変タイル貼りにしました。受注色の金結晶色をお薦めしましたが、これが実に味わい深い色ムラがあり、ラウンジ的な感じが出せたかと思います。レコードの飾り棚には、転び止めにアルミの平板を埋め込んで、それぞれの素材感がインテリアに溶け込んでくれるようにと思っています。

設置完了後にご覧になったご主人が、「こういうのはオーダーでないと無いわけだね。」と一言。そうですね、なかなかこういうのは見当たらないですもんね、レジカウンターやバーカウンターなどは作りますが、ＤＪカウンターは初めてのことでしたので、私たちも良い経験をさせて頂きました。ご自身らしいライフスタイルで過ごされていて素敵です。Ｔさんありがとうございました。