[7LOOKS]さんは、宇都宮に新しくオープンされる、ヘアーサロンです。最初はF-MODEさんから私たちをご紹介して頂き、ヘアーサロンの什器デザインのパートを担当させてもらいました。インテリアデザインはF-MODEさんがされるので、お客様のＮさんとF-MODEさんから、大まかな空間のイメージを伺い、それに対して什器をどんな雰囲気で合わせたらいいか、悩みました。あらかじめ、平面図に必要な什器は配置されていたので、それを基に立体を考えてゆきます。
住宅の家具デザインの場合、家具はあまり主張しない方がいい、というのが私の基本的な考え方です。しかし店舗の場合、雰囲気・テイストが重視されるので、装飾性も必要です。その辺りの加減を考えながらスケッチを展開してゆきます。

[In The ROOM]
ちょっと落ち着いた感じの自宅で、丁寧にカットしてもらえるような感じ。カットしてもらうことは、やはり日常の中での「ちょっと」した非日常だと思います。
今回は、そんな突拍子も無く気取った感じではなく、ちょっと背伸びした位の落ち着いた感じを出したいと思いました。

店舗用什器は、予算の都合や手入れのし易さ、製作のし易さなどから、メラミン化粧板やポリエステル化粧合板、シート等で製作せざるをえません。しかし今回は、やや予算オーバー気味ではありましたが、突板を使い、丁寧に塗装した家具でご提案しました。古くなってきても、それなりの味わいを感じてもらいたい、という気持ちを込めました。

ただ、全部を茶色の箱では重い感じになりそうでしたので、ポイントで白い扉を使い、メリハリをつけるようにしました。実際には、提案した時のスケッチからは少し変更しています。