Ｙさんと#057 O-HouseのＯさんとは、同時期にお話を進めていたのでした。素材も同じブラックウォールナットを使っています。ＯさんのＴＶボードは白い収納部分があり、噛合ったり段々になってたりする家具です。同じ素材を使っていても、異なる要素があると、また違った印象になるので面白いです。

Ｙさんの場合、実は全国にお店のある、某家具セレクトショップのモデルが最初のイメージにあったそうですが、細かなご要望に合わずご相談に見えたのでした。

ご希望としては収納部分の背板を無くして壁を見せたい、門型の頑丈そうなＴＶボードにしたい、段々の棚にしたい、という感じです。収納の本体はツヤ消し・扉は鏡面になっているのですが、写真ではちょっとわかりづらいのが残念。映り込みを撮るのは難しいですね。

今回初めての試みは、扉内部に通線ラックを設けました。配線を内部で通すと、物を収納する時に邪魔になる場合があるのでラックの中で通すことにしました。ラックは棚板に付いているので、可動棚でも大丈夫です。指が入りつつも、出来るだけ収納高さを確保できるように、寸法は検討を重ねました。今回もあちこちに配線孔が開いていたりします。

「こっちの方が全然かっこいいですよ。」と感想を聞かせて頂いた上に、おいしいお土産まで頂き、なんだか申し訳ありません。