君島建築さんからのお仕事で、再び那須の別荘の建具を製作です。設計は埼玉のマツザワ設計さん。マツザワさんも最近では珍しく、建具表も丁寧に描かれていて、作るのも分りやすいのです。面材はいつも通り、ナラ突板合板です。引手は金物は付けずに、無垢材をしゃくった手掛け加工。住まいには一番しっくりきて、飽きがこない木ですね。今回も綺麗な板目の突板が仕入れられました。私もナラの建具は好きです。

玄関の引戸は厚み12mm程度の羽目板を貼り付けています。普通高さ方向に反りがでるのですが、巾が広いと巾方向にも反りがでます。最初の１年は何回も調整に通って削り合わせ、ようやく建物になじんでいくのです。棒取手はタモ材をラフに削ってます。マツザワさんのいつもの仕様。

障子は普通の障子紙ではなくて、和紙貼り。厚みを感じる透け具合でした。