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オーダー事例集

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事例/SO-006

onsenryokan 山喜_素

year
2008
design
kaneda*mokko
material
欅/桜/ブラックウォルナット
painting
ポリウレタン

昨年末に山形建築研究所の山形さんから一本の電話が。「設計・監理している旅館の座卓や文机の相談をしたいんだけど、一度オーナーさんのところに一緒に行かない?」
去年の1月頃に旅館の設計をやっていることは聞いていて「機会あったら紹介するよ。」と言ってもらっていました。まずは顔合わせ、の軽い気持で山形さんと一緒に伺うことになりました。場所は那須の板室温泉にあり、渓谷に位置しています。いつものように、作るもの・ご希望などを伺い、ひとまずアイデアを考え見積りを出すことで話が終わりました。

帰り際に何気なく目に留まった数枚の花火大会の写真について尋ねてみると、「地元の花火大会の実行委員長を務めたんです。」とのこと。これを聞いて「ああ、あまり多くは話されないけど、内面では地元に対する愛着があるんだなぁ。」と感じ、これを聞いて俄然やる気が沸いてきました。
私自身、地域計画を中心とした設計事務所で学んだので、何かしら地域でがんばる人を応援したいと思っていました。そこにタイミングよく今回のお話を頂いたので、「なんとか(静かなる)期待に応えよう!」と決めました。

テーマは座卓は3パターンを2台ずつ製作し、文机は同じものを左右勝手違いを2台。それと入口に設置する「館銘板」が1枚。今回の仕事に当って、私の自由裁量に任せていただけたので、家具の考え方をまとめることにしました。

●基本的な考え方「継ぐ・繋ぐ」
「継ぐ・繋ぐ」とは、これまで続いてきた旅館をYさんが受け継ぎ、続けていくこと。それはある種の決心であり、家具もその決心に寡黙でありながらも答え・表現するものでありたい。
●素材について
おじいさんが集め持っていたケヤキやサクラなどを出来る限り利用したいという希望に沿い、不足分を新規で仕入れることとする。新規材料は他の什器で選ばれていたウォールナットをYさんの「木」と象徴的に考え、おじいさんの「木」と組合わせることで、「継ぐ・繋ぐ」を表現する。

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