作品集

KI-004 栃木県宇都宮市 A邸_家族をつなぐキッチン

2008

builder
積水ハウス
design
kaneda*mokko
material
タモ
painting
ポリウレタン

打合せの記録を見直していたら、Aさんから最初にメールを頂いたのが、今年の2月になっいまました。穏やかな雰囲気のAさんご家族にぴったりのキッチンづくりの始まりです。積水ハウスさんでご新築され、建築の設計と平行してこちらもキッチンの設計を進めることができました。理想的なスタートですね。最初から細かなご要望を書き留めたスケッチやイメージに近い写真を下さったので、私もイメージが掴み易く、数回の打合せを重ねて図面が出来上がりました。

今回はタモの柾目を横方向に流して、明るく軽めの印象になるように努めました。ダイニングスペースがあまり広くとれないので、重厚な感じにはしたくなかったのです。天板も人工大理石のホワイト。これも明るい印象にさせるように配慮しています。炊飯器用のスライドテーブル。もちろん、奥にコンセントも付いています。その置くにはお盆置きもあります。

その後、キッチンからダイニングへと続く、家電収納とワーキングデスクも合わせて製作させて頂きました。素材も仕上げもキッチンと同じにして、一体感が出るようにしています。家電収納とデスクの間には、背の低いパーティションがあり、ここで天板高さの違いを調整しています。主には、軽い間仕切りの感じです。奥様は天井の高さまでを希望されていましたが、空間の一体感を損ないそうなので、「デスク側から家電が隠れる程度の低さを。」と提案しました。

通常天板は、扉の上に天板がかかるように仕上げるのが一般的ですが、今回は扉勝ちにしました。目に入ってくる「線」を出来るだけ少なくして、プレーンな印象に仕立てたかったのです。取手もシンプルなステンレスの丸棒です。かたち的に新しさがない分、長く使っていても古びた印象にはならないと思います。

お母さんが料理をしている先で、お子さんがデスクで宿題をしている。お父さんがパソコンに向かいながら、お母さんはダイニングテーブルで一息。そこでその日あったことを話したり。日焼けしたり、傷が付いていくうちに、住まいと家族になじんでいって欲しいと願っています。

今回はAさん・積水ハウスさんのご好意で、積水ハウスさんと一緒に「1DAY オープンキッチン」を開催しました。オーダー家具の見学会、という感じです。ショールームを持たない私たちは、なかなか実物を見て頂く機会がないので、とてもいい経験になりました。オーダー家具が、実は身近なものだということを実感してもらえる機会を、これからも考えていきたいと思います。


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